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中国工商行政管理総局によるインターネット市場監督管理スペシャル行動の展開
時間:2016-06-16 ソース:2016-06-16
中国におけるEコマの活発な発展につれ、インターネット上の各種の不法経営行為と虚偽宣伝等の現象もますます深刻になってきた。2016年5月5日、中国工商行政管理総局は『2016インターネット市場監督管理スペシャル行動案の通知』を公布した。当該行動案は、主にインターネット取引のプラットフォーム上の不法行為、インターネットにおける商標権の侵害、品質の劣る模倣品の販売、虚偽宣伝等の目立っている不法問題を対象とする。スペシャル行動は今年5月から11月までに続く。
通知は、各地の工商局がインターネットにおける高い知名度を有する商標、外国の商標を模倣した商標の商品の販売に対する取締力を強めること、インターネット取引のプラットフォームの経営者による自らのチェックと是正を行なうこと、また、プラットフォーム内の販売業者の経営資格が審査、登記、公示を経なければならないことを要求した。
国家工商総局は地方工商局と他の政府部門との間に緊密に連携し、監督管理の合力にするよう要求した。例えば、各地の工商局は公安部門の刑事司法と連携し、刑事打撃力を強めなければならない。地方工商局はまた税関、品質検疫、郵政管理等の部門に協力し、国境を超えるEコマの関連監督管理の業務を円滑に行わなければならない。
11月は、スペシャル行動に対する監督と評価の段階で、各地の工商局に対して、過去の経験ややり方をまとめ、典型的な案例を公表し、案件をもって法を説明し、理性的な消費を引導し、不法経営を警示することを要求した。同時に、『インターネット広告管理暫行弁法』(2015年7月意見募集案が対外に公布された)等の関連法規定の発布も急いでおり、インターネット市場の健全な発展のために必要な法的支援を提供する。
今回のスペシャル行動は全国範囲内の各地方工商局で展開されている。現在、大量のインターネットにおける権利侵害を受けた権利者、或いは以前、インターネットで権利侵害を受けたが、なかなか進められなかった者は、このタイミングを掴んで、このスペシャル行動の期間内にまとめて申立或いは新たに申立することができる。多くの権利侵害行為に直面する場合、先ず重点な目標を選定し、深入り調査をし、偽物の製造工場を調べ出し、ルーツを抑えることに努める。いくつかの画期的なケースを作り出すことができれば、その後の権利主張の展開に有利になる。
工商総局による『2016インターネットにおける市場監督管理スペシャル行動案』の要点は次にようになる。
全体の目標:
-インターネットにおける市場監督管理を強め、インターネットにおける市場秩序を維持する
-消費者の合法権益を保護する
-インターネット市場の健全で、秩序のある発展を促進する
行動時間:
2016年5月~11月
具体的な任務:
1. 重点な商品分野で、監督管理を強化する。重点商品は、児童老人用品、電器電子製品、装飾内装材料、自動車部品、被服・靴・帽子、化学肥料等を含む。
2. ネットショップ上の実名制を確実にし、インターネット上の経営主体を規範化にする。企業名称を偽造し、他の企業名称を許可なしに使用する等の不法行為に対して、断固として法により取り締まる。
3. インターネット上の取引商品の品質に対するサンプリングチェックを展開し、サンプリングチェックで見つかった問題に基づき、対象を絞って、行政談話を実施し、インターネットで不合格の商品を販売する不法行為を厳しく打撃する。
4. インターネットにおける商標権侵害等の不法行為を打撃し、インターネット上の高い知名度のある商標、外国の商標を模倣した商標の商品に対する取締力を強める。
5. インターネットにおける虚偽広告を整理・整頓する。
6. 公平な競争秩序を維持し、不正競争行為に対する法律の執行を強化し、法によりインターネットにおける虚偽宣伝、知名商品の特有な名称、包装、装飾を模倣する商品の販売、不正な景品付き販売等の不法行為を打撃する。
7. プラットフォームの経営者に自らのチェックと是正を催促し、プラットフォームの経営者にプラットフォーム内の販売業者の資格と経営活動を検査監督することを要求する。
8. インターネットにおける権利主張のルートを疎通し、消費者の権益を侵害する行為を打撃する。
9.信用の監督管理を強化し、インターネットにおける不法で信用を失うことに対する懲戒を実施する。
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